【獣医の警鐘】猫エイズが招く恐ろしい病気。実例から症状を紹介

【獣医の警鐘】猫エイズが招く恐ろしい病気。実例から症状を紹介

猫 エイズ 症状

 

 

猫エイズとは?

皆さんは、猫にもエイズがあることをご存じでしょうか?

 

AIDS(エイズ)とは。。
FIV(猫免疫不全ウイルス)に感染すると発症する病気です。
様々な免疫不全を引き起こし、感染しやすい状態になります。
ひとたび感染が成立すると、体に組み込まれ治すことが困難です。

 

このように、エイズは恐ろしい病気です。しかしエイズはそれだけではありません。エイズは免疫不全以外にも、とんでもない病気を引き寄せてしまうのです。

 

まずはこちらのストーリーをご覧ください。

 

ある猫の話

猫 エイズ 症状

 

外に逃げ出した!

ある日、飼っていた猫が外へ逃げ出してしまいました。
数日後に戻ってきましたが、すこしケガをしているようでした。
傷は膿んでいる様子もなく、本人も元気そうだったので、あまり気に留めていませんでした。

 

2週間後

少し元気がなく、触ると熱っぽいような気がしました。
ただ、すぐに良くなったのでそのまま様子を見ていました。

 

2年後

いつもと様子は変わりませんが、少し妙な感じがします。
首や足の雰囲気がいつもとすこし違うようです。
触ってみると、少しボコっとした感じがします。別に本人は触っても嫌がりませんし、元気や食欲も問題ありません。もう少し様子をみて、元気がなくなったら病院へ連れて行こう。

そう軽い気持ちで考えていました。

この時にはすでに、おそろしい病気が進行してるとも知らずに。。。

 

異変は徐々に

2か月後

猫 エイズ 症状

 

いつものようにご飯の片づけをしていると、異変に気が付きました。
少しご飯を残しています。いつもはあれだけ食欲があるのに。

 

食べる様子を見てみると、しきりに食べ物のにおいは嗅いでいます。
食べる意思はありそうです。そして口に含みますが、そこでポロっとこぼしてしまいます。
どうやら、口の中がすこしいたそうです。

 

病院へ行ってみると、口内炎が重度との診断を受けました。
抗生剤や痛み止めの薬をもらったら、またご飯を食べるようになりました。

 

2週間後

口の痛みは良くなりましたが、今度は皮膚を痒がるようになってしまいました。

今度は皮膚炎が発生してしまったのです。

ここから、慢性的に病気を繰り返すようになってしまいました。
一つ一つの病気はすぐに良くなりますが、やたら病気にかかりやすくなってしまいました。

 

ここから、事態は最悪の方向へ向かっていきます。

 

緊急事態は突然に

猫 エイズ 症状

半年後

突然、猫の呼吸が速くなってしまいました。

ゼーゼーと口を開けて呼吸し、とても苦しそうです。

 

 

すぐさま救急病院へ駆けつけました。

 

何か、きっかけとかは心当たりありますか?


 

 

これといって。。。ただ、最近少し体を壊しやすくはありました。口内炎になったり、皮膚病になったり


 

 

この子は、外に出ることはありますか?


 

 

いえ、基本的には家の中で飼っています


 

ここで、ふとあの時のことを思い出しました。
そして、数年前に脱走して、ケガをして帰ってきたことを伝えました。

 

 

ケガをして帰ってきた...?


 

血液検査をしたところ、初めてここで、エイズに感染していたことが発覚しました。
しかし、呼吸困難の原因はエイズのせいだけではなかったのです。

この後、恐ろしい病名を診断されることになります。

 

いよいよ診断へ

猫 エイズ 症状
レントゲンを撮ると、大量の液体が胸の中にたまっていることが分かりました。
すぐに酸素を嗅がせながら、胸の水を取り除く処置を行いました。

 

処置は成功し、呼吸状態は改善傾向にあります。そして胸の中の水を調べてみると、今回の呼吸困難を引き起こした原因を突き止めることができました。

 

診断 : リンパ腫

 

リンパ腫とは…

リンパ腫とは、白血球の1種である、リンパ球が異常に増えてしまう病気です。
リンパ腫は体の様々な臓器で発生しますが、胸の中で発生した場合は、呼吸困難を引き起こすことがあります。

(厳密には違いますが、イメージとしては白血病に近いものがあります。)

 

その後・・・

猫 エイズ 症状
胸水はリンパ腫がある限りたまり続けます。
そして、リンパ腫にできる最も有効な治療は抗がん剤です。

 

週に1回は病院に通院しながら、抗がん剤による治療を受けました。
懸命に頑張りましたが、1か月後には自宅で静かに息を引き取りました。

 

飼い主は悲しみに暮れました。

どうしてこんなことになってしまったのだろう?
もっと早く気づいてあげられなかったのだろうか?

 

どうすればよかったのか。その解説は次回の記事で解説しようと思います。

TOPへ